明治時代の民営煙草のパッケージ #2 両切りたばこ編

前回は、たばこの公的独占が始まる前、つまり明治37年以前に民間会社から販売されていたたばこのパッケージの中から、口付きたばこのものを抽出して紹介したが、今回は、両切りたばこのパッケージを紹介していく。

これから載せる写真を見ていただければ一目瞭然なのだが、両切りたばこのパッケージは、前回の口付きのものと違い、英語が多用されていたり、外国風のデザインだったりと、明らかに西洋を意識したものが多い。

これは、当時の日本が関税自主権を持っておらず、また、両切りたばこの製造がまだ技術的に難しく、安くて質のいい外国製品が多く出回っていたため、それらに対抗するための“パクリ”が流行っていたからだ。

それに加えて、当時はまだまだ刻みたばこを吸う人が多く、両切りを吸う人は一部のインテリ層に限られていたことも関係している。おそらく、これらのパッケージに書かれている英語を理解できる日本人は、当時も今も比較的インテリの部類に入ると思う。そう考えると、100年前と今とで、日本人の英語力はあまり変わっていない。

それでは早速、画像をどうぞ。前回と比べて、明らかに西洋っぽいところに注目してみると面白いですよ。

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