300万円の光学顕微鏡でタバコの種を拡大したら、模様が幻想的だった話

先日、某大手電子機器メーカーの営業の方と偶然お会いし、最新鋭の光学顕微鏡を使わせてもらう機会があった。

その顕微鏡、価格は300万もするらしく、基本的な光学性能はもちろんのこと、オートフォーカスやデュアルフォーカス、サイズ自動計測、3D解析等々の機能が付与されていて、なかなか面白い機械だった。

その営業の方曰く、JTにもすでに何台か納めたとのこと。

300万の顕微鏡を複数台買うとは、さすが独占企業だわ(苦笑)

それはともかく、JTみたいな大企業の研究開発部門が使うような機器を使う機会なんてめったにないだろうからと、私もちょっと調子に乗って、車の中にころがっていたタバコの種子をひっぱり出してきて、撮影させてもらった。

顕微鏡で“撮影”というとなんとなく変な響きだが、実際その顕微鏡は、普通の顕微鏡のようにレンズをのぞきこむのではなく、付属のモニターでリアルタイムの映像を確認し、その映像はJPEGで保存できる、いわば「超マクロ機能を備えたデジカメ」という感じなのだから、使っている実感はまさに“撮影”なのだ。

まあ何はともあれ、早速、その時撮影した画像をご覧いただこう。(ブログで使用していいか?と確認したら、快くOKしてくださった)

まずは、50倍に拡大したものがこちら

私がこれを見てまず思ったのは、タバコもやはりナス科の植物なのだな、ということだ。杯の部分がややとがっていて扁平な形は、同じくナス科のトマトやナスの種子の形状にそっくりだ。

また、画像にもある通り、タバコの種子のサイズは1㎜にも満たない。つまり、めちゃめちゃ小さい。だが、肉眼では小さな黒い粒々にしか見えない種子も、こうしてみるとそれぞれに少しずつ違った個性があるのがわかる。

 

次に、200倍に拡大したものを。

こうしてみると、タバコの種子の模様は、空中を揺らめく煙みたいで、いかにもタバコらしい。

メタリックな茶色の表皮も、なんとなく古代マヤ文明を彷彿させる。

何とも幻想的な模様だ。

普段肉眼で見ている限りでは、すごく小さい黒い粒ぐらいの認識でしかなかったのだが、あの粒粒の一つ一つがこんなにも奇妙な模様をまとっていたとは。。。

ミクロの世界、恐るべし、といったところである。

いや、これを撮影できる顕微鏡がすごいのか・・・

顕微鏡を貸してくれた営業さん、宝くじでも当たったら、それ、買いますわ(笑)

 

タバコ種子のソクラテスの煙草

タバコは光発芽種子。発芽には光が必要です。

花タバコのニコチアナ・フォーゲッティアナ、軒下で冬越ししました!!

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