ソクラテスの煙草からのお知らせ(2018.11)
来年用の種子が販売開始となりました。
詳しくはこの記事をご覧ください↓
ここから、本記事です。
うちのサイトからタバコの種を買ってくれる方がだんだんと増えてきましたので、ここらでもう一度、法令とソクラテスの煙草の理念についておさらいしておこうと思います。
このブログで何度も言ってきたように、現在の日本では、タバコ属の植物の“栽培”を禁止する法律は存在しません。これは観賞用タバコというジャンルの植物が大手種苗会社から販売されていることからも明らかです。
「タバコの栽培」に法的な疑問を感じるなら、サカタのタネにいってみればいい
禁止されているのは、「製造たばこを製造する」という行為です。
これは、たばこ事業法の規定により、JT以外の個人や法人が行うと違法となります。
たばこ事業法
一般的な私企業に対して、独占禁止法なる法律を根拠に私的な産業独占を禁止しているこの国で、たばこ産業の領域においてのみ、国家ぐるみで自家製造や新規参入を一切禁止しているダブルスタンダードな状況は、筋が通っていないだけでなく、職業選択の自由的な意味で違憲の可能性すらあり、まことにモヤモヤするところではありますが、こんなおかしな状況を明治以来そのまま放置してきたのも我々市民なのですから、今のところ、「悪法もまた法なり」で、従うしかありません。市民の怠慢の産物とはいえ、いまある現行法を犯すのは、民主主義に対する重大な裏切りです。
自分で消費する分のたばこを自分で製造するという些細な事柄でも、それが違法行為である限り、実行するべきではないのです。なぜなら、そうした小さなほころびが、我々の民主主義の崩壊につながる可能性があるからです。
なので、うちの店で種を提供させていただく際には必ず、法令を順守する旨をご確認させていただいております。そこで確認が取れなかった場合、残念ながら種子の提供は遠慮させていただいております。
そうなると、ソクラテスの煙草から「自家栽培」にしか使えない、実用上何の益をもたらさない種子を買うのは、余程の植物オタクか、煙草マニアということになりますが、私は、そんな変人・奇人達こそが、煙草の文化を守り、タバコという植物の遺伝子を未来につなぐ救世主であると思っているのです。
法律は絶対不変のものではありません。人々の意見や時流で、いかようにも変わっていくものです。
それゆえに、我々のような人々の声が高まれば、自家製造や新規参入が解禁される可能性もあり、また一方で、禁煙派の声が主流になれば、たばこが使用も許されないほどの危険な麻薬になることもあり得ます。
その点で、「タバコの栽培」という行為は、将来の煙草文化やタバコという植物種の存続に関してとても意味のある象徴的な行為です。うちから種子を購入していただいた方々は、すでにそうした重要な責務の一端を担いつつあるのです。
あと一か月もすれば、ぼちぼち育苗シーズンが始まります。
お客様各位には、どうぞ大いにタバコを“栽培”していただき、この植物の強さや神秘性を感じていただければ幸いです。
ただし合法な範囲でトラブルのなきようにお願いします。
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