移民が必要なぐらい労働力不足なら、たばこの自作ぐらい解禁するべきだ

この前、終電を逃して仕方なく深夜営業のサイゼリアに入ったら、ウエイトレスの女性が外国人労働者だった。お皿を下げてくれるときに話しかけたら、彼女は1年前に日本に来たミャンマー人で、歳は22だといっていた。

私は、ウエイトレスとかレジの店員さんとかに比較的気軽に話しかけるほうだし、外国人アレルギーも全くないけど、ほかのお客さんたちは、彼女をほとんど人間として見ていない感じがしたので、ちょっと寂しくなった。彼女の仕事は機械がやっても全然支障はないし、彼女にとってもそのほうがいい気がした。あんな仕事のためにわざわざ故郷から連れてくるのは酷すぎる。まあ、彼女なりの理由もあるだろうし、そもそも迂闊に終電を逃す私みたいなやつが、深夜のシェルターとしてああいうレストランを利用できること自体が、まったく過剰な贅沢なのだが。

そんなわけで日本の労働力不足はもう結構顕在化してきている。

少なくとも、終電を逃した人々が始発の時間まで快適に寒さを凌ぐ、という贅沢をするには、移民が必要不可欠なレベルになっている。

でも、さっき言ったように、日本人は結構外国人に冷たい。だから、今の意識のまま移民を受け入れたらいろいろと軋轢が生まれると思うし、移民の人もかわいそうだ。

となれば、我々に残された選択肢は、①贅沢をやめるか、②移民の人を心から受け入れる様に改心するか、③我々個々人が生産性を上げ、移民なしでも必要な労働力を確保できるように、モノやサービスの生産を効率化していくことしかない。

①については、私を含め今の日本人は贅沢に慣れすぎていて無理そうだし、 ②については、ヨーロッパやアメリカ等の多民族圏ですら既に課題山積なので、日本でやるのは相当難しそうだ。

そこで私は、残った③の方法を成し遂げるためのひとつの具体策として、「個人によるたばこの自作を解禁してはどうだろうか?」と提案したい。

話が突飛すぎるから、ちゃんと説明しよう。

まず、現在の日本のたばこの輸入超過は約4000億円であり、これはどの穀物よりも多い。たばこは、豚肉に次いで輸入額第2位の農産品なのだ。

輸入超過があるということは、その分、何かほかの製品を生産し、輸出し、その超過分を穴埋めしなければならない。そのためには、一定数の労働力を輸出のために割かなければならない。当然、輸出されたモノは輸出先の消費者が使うから、輸出のために割かれた労働力の分のモノやサービスを日本人が使うことはできない。

となると、我々は輸入超過の分を減らさなければならない。

そこで、個人によるたばこを自作を解禁し、たばこの輸入超過を減らそうというのが私の持論である。

幸い、今の日本には余剰な農地が大量に存在しているし、そもそも、一人が一年で消費する分のタバコを栽培するのに必要な土地面積は340平米ぐらいだから、ちょっと広めの庭や菜園があればいい。ちょっと田舎に行けば340平米の菜園を持っているのは全然普通のことだ。

そして、たばこの自作はある種のホビーだから、自作にかかる労働に賃金を払う必要はない。自作する人は、土日や出勤前の余暇の時間をタバコ栽培やたばこの製造に使い、その対価として、自分が消費する分のたばこを手に入れる。

自分で造って自分で消費するのだから、当然のことながらそこにお金は発生しないが、自作した人は、本来払っていたはずのたばこ代を節約でき、少し裕福になる。実質的には、たばこ代ぐらいの小さな副業をやっているようなものだ。

税はどうするか?


さて、そんなたばこ自作解禁論に一つ問題があるとすれば、それはやはり税の問題だろう。「専売にして税を取る」という仕組みが、現代の先進国のそれとして正しいかどうかはとりあえず留保するとして、たばこによる税収は結構大きいから、ここをスル―することはできない。

しかしながら、税とたばこの自作は制度でいくらでも調整できる。

たとえば、「たばこ自作税」のようなものをかけてもいいし、直接的な税ではないが、自作によって生じたと算定される税収の目減り分を、同じく自作によって生じた輸入超過減少分の貿易黒字を担保にした国債や政府紙幣で賄ってもいいと思う。

結局のところ、たばこの原料がほとんど外国産になりつつある現在、個人の自作によって損をするのは外国の葉タバコサプライヤーやメーカーだけである。日本国内で損するものは誰もいないのだ。

そして、外国のサプライヤーやメーカーは、自由競争のルール上、自作に文句を言うことはできない。なぜなら、趣味的に自作するなら、自作にかかるインプットはほぼゼロであり、コスト競争力では圧倒的に自作たばこに分があるからだ。

たばこに限らず、柔軟に制度を変えて、生産性を高めよう


自作たばこは、個人が、空いた土地や庭で、自分の空き時間を使って、趣味で自主的に作ったものだ。だから、それを生産するための労働に賃金は払わないでいいし、土地代もタダだ。一方で、自作によって節約されたたばこ代は、数万円とはいえ、実質的には自作した人の所得になる。

それに自作たばこは、無農薬、有機、無肥料など、いくらでも付加価値を高められる。

生産性を、「生産されたモノや価値÷それらを生産するのに使ったインプットの量」と考えれば、自作たばこの生産性はきわめて高いということができる。

そして、生産性が高いということは、その分、ほかのところで贅沢をできるということだ。今回の例でいえば、自作たばこによってたばこ代を節約して生まれた数万円の実質的な収入は、内需を活性化するために使える真水のお金であり、内需が活性化すれば、それまで外需を獲得するために使っていた労働力を、国内の飲食業や介護に回せるようになるのである。移民に頼らずとも、外食や介護などの贅沢をできるようになるのだ。

私はタバコの種子のシードバンクを運営しているから、この自作解禁論には多少ポジトークみたいなところもある。だが、こうやって議論を重ね、いわゆる岩盤規制といわれるようなものでも、それが不合理ならば柔軟に変えていこうという態度は、今の日本にとって必要不可欠だと思う。

労働力不足が深刻で、かつ移民受け入れが実質的に無理そうな日本で、この先の時代を作り、生きていかなければならない我々若い衆は、そうやって建設的にならないといけない。凝り固まった爺さんや既得権益者には、お願いだからどうかもう我々の邪魔をしないでほしい。

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