タバコの花、見たことありますか?

タバコは種子植物なので、当然のことながら花を咲かせます。

でも、その花を見たことがある人はほとんどいないのではないでしょうか。

個人によるタバコの栽培は合法とはいえ、たばこの製造は違法なので、「栽培してみよう」という物好きな人はあまりいないでしょうし、そもそも、私がソクラテスの煙草を立ち上げるまで、日本でタバコ種子を取り扱う、一般に開放されたプラットフォームは無く、仮に栽培を思いついたとしても、それを実行に移すには海外から種子を輸入しなければならず、いろいろと手続きが大変でしたから。

タバコ農家も、葉の品質を上げるために、製品にならない蕾や花はすぐに切り取ってしまうので、タバコ畑に行っても、たいてい花を見ることはできません。

しかし、たばこをただ喫煙に供するだけの製品だと考え、あるいは危険で排斥すべき不潔な存在と考え、その真の姿、生の姿を見れないのは、とてももったいないことです。あなたが愛煙家なら、たばこの魅力の20%ぐらいを知らないで過ごしているようなもんです。

それほどに、たばこの花は可憐で美しいのです。

品種によって少しずつ異なりますが、大体のタバコは薄いピンク色の花を咲かせます。花の中には一本のめしべと5,6本のおしべがあり、花の寿命は2,3日と短かめです。

また、ニコチアナ・タバカムは自家受粉するので、放っておいても種子ができます。一品種しか植えない、または品種の純潔性を問題視しないなら、袋がけをしないで採種しても大丈夫です。ちなみに、花粉に比較的粘着性があることから、虫媒花の性質を持っていると考えられますが、袋がけしても普通に種子ができるので、風媒花的な性質も持ち合わせています。

ちなみに、すでにお気づきの方もおられるかもしれませんが、このブログのトップページの写真に写っている花は、すべてタバコ、すなわちニコチアナ・タバカムの花です。一番右の真っ赤なやつも同じくニコチアナ・タバカムで、レッドロシアンという品種です。赤色の花が咲く品種は、タバコの中では結構珍しいんですよ!

ということで、なかなか奥が深い「タバコ栽培」の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか?

種子の販売はソクラテスの煙草

タバコの花を徹底観察してみた

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