【食べるたばこ第一弾】生のタバコの葉を千切りにして、フィッシュフライサンド作ってみた【第三のたばこ】

現在の日本の法律では、JT以外の企業や個人が製造たばこを製造することは禁じられている。

そのため、一般の個人が、自分が育てたタバコを喫煙や噛み等の既存の方法で利用することはできない。

そこで、既存の方法ではない全く新しいタバコの利用法、いわば「第三のたばこ」を開発すべく立ち上がったのが、「食べるたばこ開発プロジェクト」である。

【第三の煙草?】たばこ事業法に抵触せずに、合法的にニコチンを自給自足する方法を開発します。【食べるたばこプロジェクト始動!】

今回はその第一弾、タバコの千切りを使ったフィッシュフライサンド編だ。

葉の収穫


上のリンクの記事で説明した通り、このプロジェクトに用いる葉は、ニコチン濃度のきわめて高いラスティカ種のタバコがメインになる。これは、食味に影響を与えない程度の少量の葉で十分なニコチンを摂取するためだ。

たばこ製造の技術書「煙草工業」(仁尾正義著)によれば、ラスティカ種のタバコのニコチン含有量は、乾燥葉の5%にも上るという。これは通常のタバカム種の約2倍ほどだから、かなりの高濃度だ。

今回は、そんなラスティカ種の中でもニコチン濃度が高い植物体上部の葉を利用してみた。

肉厚なラスティカ種の葉。直径は15cmぐらいで小柄。

葉は2分の1枚を千切りにして、キャベツの葉の千切りと半々ぐらいの割合で混ぜてみた。正直なところ、タバコの葉100%の千切りを試してみる勇気はまだなかった。

とはいえ、この量でも、計算上は20㎎ぐらいのニコチンが含まれているはずで、ネット情報によると、ニコチンの致死量は60㎎ぐらいといわれているから、20㎎は我ながら結構攻めている(笑)

バゲットを焼く


せっかくなので、フィッシュサンドに使うバゲットも手作りしてみた。

材料は、小麦粉と塩と砂糖とイーストのみ。

ダッチオーブンを薪で加熱し、生地を入れ、10分ぐらいで焼きあがる。

焼きあがったら、魚のフライを揚げる間、すこし休ませておく。

バスのフライを揚げる


今回はこの企画用に45cmぐらいの大きめのブラックバスを釣ってきた。うちの近所の清流のバスのストック量はかなり多いから、「ちょっと食材釣ってくる」という感じで釣りに行っても、毎回数匹は釣れる。冷蔵庫要らずでありがたいことこの上ない。

そして、清流に生息しているものに限ればの話だが、この魚はマジで美味い。

こんな美味い魚を、こんな変な企画に使うのはもったいない気もする。

そんぐらい美味い。

完成!その味はいかに・・・


しばし休ませておいたバゲットに切れ目を入れ、切り口にバターを塗り、タバコとキャベツの千切りとバスのフライをのせ、タルタルソースとケチャップで味付けすれば、タバコのフィッシュフライサンドの完成だ!!!

見た目は完全に普通のフィッシュサンドである。

普通にメッチャうまそうだ!

が、忘れてはならないのは、この料理の中には10㎎以上のニコチンを含む未知の食材が入っているということだ。

おそらく、生のタバコの葉が食材として使われたことは、日本では未だかつてないことではないだろうか?

「人中になってやるぜ!」と意気込んでみたものの、正直、この料理を前に少し逡巡した。

まあでも、毒性が強すぎたら死ぬ前に嘔吐するから大丈夫だろう、と覚悟を決め(自己暗示w)、食べてみた!

すると、、、

これがめっちゃ美味い!

というより、タバコの存在が全然感じられない(笑)

冷静に考えれば、焼きたてのバゲットに揚げたてのフライを挟んだのだから、タバコの葉という異物さえ無ければ、美味いのはあたりまえなのだ。

で、その異物は全然味がしないときた・・・

多分これ、タバコの葉の経口毒性の臨床結果を積み重ね、安全性を証明できれば、普通に「脇役の野菜」としていけるレベル。

まあ、すごく集中して、タバコの存在を見つけようとすれば、小松菜のような青臭さと、マスタードのようなピリッとした感じをほのかに感じる気もしないでもない。が、タルタルとケチャップのおかげか、ほとんど味はしなかった。

当初から脇役としての活用を想定していただけに、味の面から言えば、今回の結果は満足のいくものだといっていいだろう。

食後は?禁煙効果は?

さて、今回私は計算上では大体20㎎のニコチンを生のタバコの葉を通して経口摂取したわけだが、幸いなことに、食後の体調の変化は全くなかった。これを書いている段階で、食後24時間経過しているが、今のところ吐き気とか腹痛は全然起こらない。

その一方で、期待していた禁煙効果もよくわからなかった。

試しに、食後の8時間禁煙してみたのだが、私はそもそも、吸わなければ吸わないで全然いけるし、一日に数本しか吸わないライトスモーカー体質なので、企画だから耐えられているのか、ニコチンの経口摂取のおかげで耐えられているのかよくわからなかったのだw

こればかりは、完全に肉体的なニコチン依存の人で実験してみないとわからないだろう。

とりあえず、今回の検証の結果は、

タバコの葉の味はほぼ無味だった!禁煙効果は不明!

という感じ。

ということで、食べるたばこプロジェクト第一弾、フィッシュフライサンド編でした。

読者の方は、やるなら完全自己責任で、くれぐれも事故にはならないように(笑)

 

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4件のコメント

  1. 初めまして。
    先日タバコを吸い始めて、自家栽培できないか調べていたら、このブログに行き当たりました。

    タバコの栽培に関しての情報はもとより、幅広い関心・知識、行動力が素晴らしいと思います。

    この「食べるタバコ企画」も切り口が面白く、何より身をもって実践されているので、知的な刺激を受けます。

    楽しく読ませていただいてます。

    1. 素晴らしいなんて、お恥ずかしい話です(笑)

      サイトの性質上、お堅い長文が多くなってしまいますが、「日本のたばこの未来への一個人によるささやかな提案」という感じで、まったり読んでいただければ嬉しいです。

      コメント、ありがとうございました。

  2. ニコチンを燃やすとニコチン酸になってナイアシンが取れそうに思って、喫煙してるのでニコチンを燃やさないと違和感があります。
    どうにか自作タバコを燃やせる世の中にしたいです。

    1. シマダ様へ

      その世の中を作るのは我々市民の意思と行動です。

      少しすつ地道に、規制緩和を訴えていきましょう!

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