花タバコは、夜咲く。

様々なタバコ属の植物の中でも、観賞用に特化して改良されたいわゆる“花タバコ”は、夕方から翌朝にかけて花を咲かせます。

逆に、朝から夕方にかけては、シナシナになってしぼんでしまいます。

花自体は可憐で女性的で、私的にはすごく好きなんだけど、如何せん咲く時間が人間の生活リズムを無視しすぎ・・・

日本で栽培している人が少ないのも、それが理由なのでしょうか。

ちなみに、この種のタバコは、喫煙に用いられるタバカム種やラスティカ種と違って自分自身の花粉では受粉しないので、タバコ属専門のタネ屋としては、なかなかめんどくさい種類なんですよね。

普通のタバコみたく自家受粉してくれれば、選抜した個体に袋がけするだけでいいんですが、コイツの場合、個体別に花粉を採取し、麺棒やピンセットで人工授粉してやらないとならないので。

幸い、当地の環境では、夜の間に勝手に花粉を運ぶ媒介虫がおらず、人間が人工授粉をしなければ、全く種ができないので、品種の純潔性を保つのは比較的容易なんですが。

うちのお店から種を買っていただいた人は、もし自家採種したいと思った場合は、2株以上植えて、花粉をピンセットなどで取り出して、人工授粉してみてください。

受粉をちゃんとしてあげれば、比較的簡単に種が取れますよー。

タバコの花、見たことありますか?

アスファルトの隙間から、「ど根性大根」ならぬ「ど根性タバコ」が生えてきた!!

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