ソクラテスの煙草で販売している花タバコは、perennial 、つまり多年草です。
この植物はもともと南アメリカ大陸の高地にルーツを持っているため、寒さには比較的強い性質を持っています。
筆者の庭で育てている花タバコも、本格的な冬の到来を前に、今年最後の頑張りを見せてくれています。※ちなみに下の写真の花は来年の品種選定のために試験的に栽培しているもので、現在当店で扱っているアフィニスとは異なり、紫色の花を咲かせています。
一方、夏の間花を咲かせ続けたアフィニスの株は、すでにロゼット状になり、冬を越す準備を進めています。
花タバコは自家受粉しない性質を持ち、採種するためには複数の株を植える必要があります。また、主に夜間に花を咲かせる性質のためか、虫による受粉が起きにくく、綿棒などを使って人工的に授粉してやらないと種子をつけません。
ですから、花壇に放置して、毎年こぼれ種で勝手に生えてくるというような栽培の仕方は難しいように思えます。
しかし、冬の間氷点下の気温が一日中続くような地方でなければ、多年草であるという性質を生かし、何年も花を楽しむことができます。
タバコ属の植物の中にも、ロゼット状になり冬を越す性質を持っているものがあるというのはなかなか興味深いことです。