タバコは、成長すれば2mほどの巨大な株になる植物ですが、その種子は他の多くの植物と比較してもかなり小さめです。
一般的なタバカム種では直径0.5mmほど、ラスティカ種でもその直径は1㎜あるかないかといったところです。
タバカム種
ラスティカ種
ナス科植物のなかでも大型になる部類のタバコですが、種子の大きさは意外なほどに小さいのです。この種子から、2mを超える巨大な植物体が発生するのはもはや神秘とも言えます。ネイティブアメリカン達が太古の昔からタバコという植物に何か神聖なものを感じていたのもうなずけます。
日本では明治時代からついこの間まで、タバコの栽培自体が許可制だったため、タバコの種子の形を知る人などあまり存在しないでしょう。
また現在も、製造たばこの自家製造は禁止されているため、育ててもこれといった用途のないこの植物を育ててみようという物好きな植物愛好家は少ないのかもしれません。
まあそうはいっても、ソクラテスの煙草はそんなマニアックな方々に向けて種を販売しているのですが(笑)
そんなわけで、今回はタバコの種子についての小ネタでした。