早いもので、今年ももう8月になりまして、2017年度のタバコの種まきシーズンは、ひと段落しましたね。
皆さんの今年のタバコはどうでしたか?
綺麗な葉を観ることができたでしょうか?
早速ですが、タイトルの通り、種まきシーズン終了に伴い、8月3日0時からセールを行います。
セールでは、これまでまで1品種あたりだいたい800円程度で販売していた種子を約50%引きの400円で販売いたします。
セール期間は、在庫を入れ替える秋までです。
タバコの種子は比較的寿命が長い方なので、今年の販売分(採種年2016年)は来年度も問題なく栽培に使えます。
※種子の保管方法についてはコチラを参考にしてください。
さて、ここで、今回なぜセールを行うのかについて少しお話しておきます。
まず、ソクラテスの煙草は、来年度から、事業としての種子販売を縮小し、多量の遺伝資源はシードバンクとして非公開で保存していくことにしました。今年は試験的に30品種という多めのラインナップでしたが、来年度は4品種ほどをセットにしたもののみを販売していくつもりです。
その第一の理由は、皆さんに販売できるクオリティーの在庫を数十品種分確保するのがなかなか難しいと思うようになったことです。現在、ソクラテスの煙草は、他の事業とともに副業的に運営しているので、やれることを絞らないと回らないなあ、と感じ始めております。
第2の理由は、数十品種の販売用在庫を用意するのに使う労力やコストを縮減することで、前述した4品種のセットを1500円程度の低価格で提供できるのではないか?と思ったことです。
ソクラテスの煙草は、タバコを育てることを通して、たばこ行政を正しい方向に導くための活動です。なので、できるだけ多くの人にタバコを栽培していただきたく、そのためには、できるだけ低価格で種子の提供をしていく必要があるのではないか?と思ったのです。となると、今のようにマニアックで多彩なラインナップを比較的高価格帯で販売していくのは少し筋違いな感じがしており、もっと低価格で気軽にタバコ栽培の世界を体験してもらうのが先決だと思うのです。
ソクラテスの煙草の最終的な目標は、JTの独占を廃止させ、新規参入を解禁させたうえで、国内に自分のオーガニックたばこブランドを作ることにあります。
日本という国は、既得権益者たちが絡むと変革がなかなか進まない国ですので、この戦いは10年単位の長期戦になるでしょう。
幸い、私はまだ20代半ばなので、持久戦には耐えられます(笑)
「仮に変革が20年後だとしても、40代半ばで自分のたばこブランドが設立できるならまあいいか」ぐらいの構えです。
なので、そんなに焦って数十品種も提供することはないんじゃないか?と思うのです。
細々と着実にアマチュアタバコ栽培家を増やしていけたらな、と。
そんなわけで、多品種の保護は、個人的にクローズドなやり方で行っていこう、という決断に至ったのです。
そもそも、自作が禁じられた日本で、喫味以外に品種ごとの差があまりないタバコという植物の品種を多数用意する必要もないので(笑)
ということで、今回のセールは、30品種が当店からオープンな状態で放出される最後の機会です。
価格を理由に躊躇していた方がいらしたら、この機会にぜひどうぞ。
種子の販売はコチラ↓
こちらで取り上げている品種は喫煙可能な品種なのでしょうか?
この記事は昨年のもので、今年は、タバコ属植物を4品種セットにしたもののみ販売しております。
そのうち、2品種(バーレー種、黄葉種)は、喫煙のために改良された種類です。
正確に言うと、同セットに含まれるラスティカ種という種のタバコも、喫煙に用いることはおそらく可能であり、実際、昔のインディアンたちは喫煙用に使っていたようです。
しかしながら、当店では「自分で育てて喫煙する」という目的のための種子の販売はいたしておりません。
日本の現在の法律では、JT以外の法人・個人はたばこを製造してはならない、と定められているからです。
そのため当店では、お客様が種子をご購入になる際に「法令順守のご確約」というチェックマークをチェックしていただいております。
チェックをいただき、「違法行為に使わない」という契約が交わされた場合に種子を提供しているのです。
なので当然のことながら、当店として品種の“味”を自ら試験して確かめたことはございません。
ということで、セットに含まれる品種は、一応喫煙に用いることができるものではございますが、当店でそれを推奨することはできませんし、喫煙して美味しい品種かどうかは不明でございます。