タバコは、その種子の小ささゆえに育苗が少し難しい植物なのですが、写真ぐらいの大きさにまで育ったならば、あとは水を切らさなければ大丈夫です。
写真の苗は、一番大きな葉が8㎜ぐらいです。このぐらいになったら、第二回目の間引きをしてもかまいません。(第一回目の間引きのタイミングはこちら)
このぐらいの大きさまで成長すると、葉の光合成能力も上がり、成長は目に見えて早くなりますから、水やりには気をかけてやってください。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るか出ないかぐらいの水を与えるのがいいでしょう。
また、よほど劣悪な安物でなければ、たいていの市販の培養土には、育苗期のタバコの生育を支えるぐらいの肥料成分が含まれていますが、もしも肥料不足を感じた場合は、薄めの液肥を少しずつ様子を見ながら与えてください。
そして何より重要なのが、太陽光によくあてることです。
ソクラテスの煙草でタバコの種子をお求めになるお客様は、ほぼ100%アマチュアの園芸家でしょうから、育苗はビニールハウスなどではなく、窓際などの限られたスペースで行うことになるでしょう。なので、ガラス越しの太陽光でもかまいませんから、できるだけ長い時間、光が当たるようにしてあげてください。もし外気温が10度を超えるようであれば、昼間は直射日光のあたるベランダなどに出してやってください。私の実感としては、タバコはトマトやナス等のほかのナス科植物よりもいくぶん低温に強いので、夕方の取り込みが少々遅くなっても、霜に当たりさえしなければ死ぬことはありません。一時的な低温により苗が“いじける”ことも、あまりないようです。
少々手がかかりますが、タバコの葉はなかなかかわいいもんです。