タバコの種まきはいつ頃行うのが適切なのか?

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タバコは比較的寒さにつよい植物だが、さすがに霜が降りると死んでしまう。

一方、夏は35℃程度の高温ならば、水遣りさえちゃんとすれば大丈夫だ。

だから、春の霜の降りなくなった頃に露地に植えつければそう簡単に失敗することはなく、暖かい期間中、あの大きな葉やピンクの可憐な花を観賞することができる。

なので、晩春の植え付けのタイミングを見越して、最長で3か月ぐらいの育苗期間を見ておかないといけない。

というのも、タバコは初期の成長に結構時間がかかる植物なのだ。

まず、種が小さいので、その種から出る芽も当然のように小さい。そして、その小さい芽の成長はかなりゆっくりだ。タバコの体重の増加スピードを数式にしたら、それは大体等比級数的なものになるが、初項がとても小さいので、初期の成長スピードはかなり遅いのだ。

私の経験では、露地の畑に植えつけるのに最適な大きさの苗は、本葉が10枚ぐらい出て、草丈と葉の長さが10㎝ぐらいになった時だ。それ以下の大きさで畑に植えてしまうと、ナメクジやヨトウムシなどの虫たちに成長点ごとすべて食われてしまうことが多くあるからだ。

この大きさまで成長させるには、少なくとも種まきから2か月はかかる。私の住んでいるところは関東の山奥で比較的寒冷なので、2か月以上、下手したら3か月ぐらいかかるかもしれない。

そして、私の家の庭では、5月の中旬ごろになるとさすがに霜も降りなくなるので、植え付けのタイミングから逆算すれば、2月の中旬ぐらいが私の家での種まきの適期となる。

もっとも、4月の終わりごろに種を蒔いても大丈夫ではある。というのも、気温の上昇に伴い、初春のころと比べて苗の成長は格段に速くなるからだ。

ただ、真夏にタバコを育てると、タバココナジラミという白い小さな虫が寄ってくるので、きれいな緑色の葉を観賞することが難しくなる。コナジラミは、タバコの樹液を吸うので、樹勢が衰えてしまい、くすんだ葉の色になってしまうのだ。この虫はトマトなどの作物にも付き、ウイルスを媒介することもあるので、出来れば、真夏にタバコを育てるのは止した方がいいかもしれない。だからできるだけ早く種まきをして、真夏になる前には撤収してしまうのをお勧めする。

まあ、タバコはかなり丈夫な植物で、霜さえ降りなければいつでも育てられるというのが実際のところだから、そんなにこだわらなくても大丈夫だ。極論を言えば、4月の終わりごろに花壇に種をばらまいておけば、勝手に生えてくる。そういう育て方も面白いと思う。

タバコの苗の作り方 まとめ編

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