アメスピ、国内製造開始するってよ。

※追記(10月1日)

「アメスピ 国内製造」関連の最新記事(製品の比較など)はコチラです。国内製アメスピはすでに流通・販売され始めてましたので、実際に手に入れて比較してみました。

 

Natural American Spirit(2015年にJTが買収済み)が日本国内でアメスピの製造を開始する。

国内製造開始の主な理由は、国内向けのアメスピ製品にかかる輸送費を削減するためだという。製造工場は九州に建てたらしい。

私に届いたアメスピ会員向けメールによると、9月に全国7か所で会員向け試喫会を行うというから、晩秋ごろには一般向けの製品も国内製に切り替えられるだろうと思われる。

 

このニュース、将来国内にオーガニックたばこブランドを設立するつもりの私としては、正直、「くそ、やられたー!!」という感じである。

というのも、日本向け製品の国内製造ラインが出来るとなれば、おそらく今後は、おなじみのアメスピシリーズだけでなく、日本のアメスピ=ジャパスピみたいな製品も作ってくるはずだからだ。

そうなれば、JTの独占が廃止され、新規参入が解禁された時にはすでに強大なライバルがいることになる。最悪だ。

というか、JT、やり過ぎじゃない?これ。

独占で築いた資産でアメスピを買収して、そのアメスピ使って国内のオーガニックたばこ市場も独占するって、普通に考えたらナシでしょ。

少なくとも、日本が資本主義自由経済の国なら、ナシだわ。

これもう、中国共産党と同じじゃんか。

国内製造=コストカットが本当なら、一つの希望もある

とはいえ、JTがコストカットを理由に国内製造を開始するというのは、独占廃止を訴えている私にとっては朗報でもある。

というのも、国内製造でのコストカットの有効性が実証されれば、フィリップモリスやブリティッシュアメリカンなどの外資系メーカーが、日本国内での工場建設に向け、日本政府に独占を廃止するように圧力をかけてくる可能性があるからだ。

現在の日本では、たばこ事業法の規定によって「製造たばこは、会社(JT)でなければ製造してはならない」とされているが、これは国内製造によってコストカットを目指す外資系メーカーにとっては邪魔な規制であり、数十億のロビイングコストをかけても撤廃したい規制になるはずだ。

仮に数十億もの裏金や献金が動くとなれば、たとえば「たばこ版どぶろく裁判」みたいなものが起きたときに、裁判所が被告に有利な判決を出す可能性も少なくない。権力に忖度しまくりで、特に憲法訴訟についてはあいまいな態度しかとらない日本の裁判所を外資系企業が裏で買収するのは簡単だと思う。

また、アメリカンスピリットは国内シェアの数%の販売数しかないが、マロボロやアイコス等を合わせれば20%ぐらいのシェアを誇るフィリップモリスにとって、国内製造で得られるコストカット効果は絶大になるだろうから、禁煙が進み斜陽産業になりつつある超巨大たばこ会社を救うために、アメリカ政府が年次改革要望書のような形で、圧力をかけてくる能性も十分にあり得る。

水道民営化や種子法廃止などを見ればわかるように、日本の官僚はアメリカやヨーロッパの圧力にはすぐに屈する。

だから、外資系たばこメーカーがちょっと本気を出せば、たばこ独占の廃止と新規参入の解禁はすぐに成し遂げられるだろう。

JTよ、うちを買収しないか?

私は、国内にオーガニックたばこブランドを立ち上げたい。

そのためにはまず、たばこ事業法の「製造たばこは、会社(JT)でなければ製造してはならない」という文言を法改正によって取り払ってもらわなければならない。

ということで、私は今できることとして、タバコの“栽培”だけを行いながら、法改正を訴えている。

とはいえ、自分で育てたものを加工して吸えないというのは、なかなかきつい拷問だ。

正直なところ、めちゃめちゃ試してみたいが、そこは「悪法もまた法なり」の信念を貫くつもりだし、タバコのシードバンク運営者として、多分私は日本で一番それをやっちゃいけない人間だ。

でも、今回アメスピの国内製造のニュースを聞いて、

「俺が買収されればいいじゃんw」と、冗談ながら少し思った(笑)

ブランドは自分のブランドだが、形式上はJTの子会社にすれば、たばこ事業法に触れない。

ひょっとすると、地たばこブランドの作り方は、まずブランドだけ作る→JTに買収される→たばこを作るという流れが王道なのかもしれない。

この方式で行けば、製造独占という岩盤規制が改正される前に、地たばこブランドを作れそうな気がしてきた・・・

JTさん、うちを買収しないかね?

 

タバコ種子はコチラ

ソクラテスの煙草

 

関連記事

JT完全民営化後に業界参入を目指す人が、今読んでおくべきたばこ造りの参考書

JTが農家保護コストを払えなくなる日は近い?

タバコの苗の作り方 まとめ編

野口のタネの野口さんが、震災後にアメスピにした理由。【放射能とたばこと心疾患に関する怪しい噂】

植木鉢で栽培するタバコ

【食べるたばこ最高傑作】タバコの種を天然ウナギのうな丼に振り掛けてみた【平賀源内流こじつけマーケティング】

2件のコメント

  1. 主さんには申し訳ないですが
    アメスピユーザーの私としては、正直品質が上がるのでは無いかと内心歓喜しております (>_<;)

    ですが主様の野望が叶い素晴らしいタバコを創り出す事を心待ちにしております!

    絶対に購入致します!(`_´)ゞ

    1. 品質はどうなるんでしょうね。
      品質=個性でもあるので・・・

      私は逆に、品質が落ちないか心配です。

      今のところ、アメスピって消費者にとってすごくコスパがいいたばこだと思うんですよね。
      日本のたばこ税は紙巻きの場合「一本当たりいくら」なので、ぎゅうぎゅうに葉を詰めてもスカスカにしても税率は変わりませんから。
      で、アメスピは葉の量が30%ぐらい多いんですよね、一本当たりだと。その分普通のたばこより60円ぐらい高いわけですけど、その60円は純粋に増えた葉の価格であり、税はかかってないのでお得なわけです。

      逆に、利益率を重視するなら、スカスカにして、助燃剤を入れて、っていうのが一番いい。

      JTの小泉さん曰く、JTの方針としては、アメスピの進歩的な理念を尊重してあまり介入しない方向で来たようですが、国内製造でどうなるかは未知数です。

      とりあえず、東京での試喫会は2日間とも速攻で予約したので、レポをご期待ください!!!

ソクラテスの煙草 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です